バース予約システム比較
バース予約・トラック受付システムは、1つの拠点に何社の荷主が入るかで必要な機能が変わります。複数荷主の拠点を前提に作られたサービスは、立場ごとの画面と権限を持つ分だけ高くなります。自社の製品を自社の倉庫から出しているだけなら、その大半は動きません。
公開されている月額は1拠点あたり10,000円〜30,000円です。 MOVO Berthが「月額3万円から」、telesa-reserveが3万円、TruckCALLが25,000円〜、バースナビが10,000円。TruckBerthとラクラクバースは金額を公開していません。初期費用は各社とも非公開または要問合せで、バースナビのみ0円を公開しています。
比較表
| サービス | 初期費用 | 月額(1拠点) | ドライバー側の使い方 | 主な想定顧客 |
|---|---|---|---|---|
| MOVO Berth(Hacobu) | 0円(初回導入企業の初回拠点のみ)。複数拠点は要相談 | 「月額3万円から」と記載。プラン別の金額は非公開(3プラン) | ブラウザ受付、QR受付、専用アプリ(無料)、SMS通知(有料)、ガラケー対応 | 大企業 |
| telesa-reserve(TSUNAGUTE) | 別途発生(金額非公開) | 30,000円(税抜) | ブラウザ、QR受付(オプション・タブレット) | 大手〜中小 |
| TruckCALL(ブレイブロジス) | 別途発生(金額非公開) | 25,000円〜(1拠点あたりの目安。台数・オプションで変動) | LINE、SMS、自動電話(ガラケー向け音声呼出)。専用アプリ不要 | 中堅物流センター |
| TruckBerth(シーオス) | 非公開 | 非公開 | スマートフォン専用アプリ | 記載なし |
| ラクラクバース(谷川運輸倉庫) | 非公開・要問合せ | 非公開・要問合せ | ブラウザベース | 中堅倉庫 |
| バースナビ | 0円 | 10,000円(2ヶ月無料) 年額120,000円の一括前払い | LINEミニアプリ(インストール・アカウント作成不要) | 自社倉庫を持つ製造業。荷主が自社だけの拠点 |
各社の情報は公式サイトおよび公開資料に基づく2026-08-06時点の調査です。料金は改定される場合がありますので、検討時には各社の最新情報をご確認ください。
価格差は想定している拠点の構造から来る
価格差は機能の優劣から来ているのではありません。想定している拠点の構造が違います。以下は各社の公開資料を確認したうえでの、2026-08-06時点の当社の見立てです。
先行するサービスは、1つの拠点に複数の荷主が入り、その荷主の先にさらに複数の運送会社や仕入先がぶら下がる構造を前提に設計されています。この構造では、予約を入れる人が倉庫の担当者、荷主、運送会社、ドライバーと何系統も生まれます。システム側には立場ごとの画面と権限と通知、そして組織をまたぐアカウント管理が必要になり、その分が価格に乗ります。
荷主が1社か2社しかいない倉庫では、この動線の大半が動きません。実際に操作するのは倉庫の受付担当と、来場したドライバーだけです。高いサービスが過剰なのではなく、用途が違います。複数荷主の拠点を持つ会社にとっては、その複雑さこそが買う理由になります。
バースナビが月あたり10,000円で提供できるのは、値引きをしているからではなく、荷主向けの画面も運送会社向けの権限管理も作っていないためです。単独拠点で実際に動く二系統だけを残しています。
選び方の基準
誰に向けて作られたものかで決まります。以下を目安にしてください。
- 複数拠点を横断して分析したい、または基幹システムとAPI連携したい → MOVO Berth。導入実績が最も多く、機能の幅も広い
- ガラケーのドライバーが多く、電話やSMSでの呼び出しが必須 → MOVO Berth または TruckCALL。両社ともガラケー向けの呼出手段を持っています
- すでに多拠点で運用しており、実績数を重視する → MOVO Berth(累計80万ドライバー登録)または telesa-reserve(400拠点以上)
- 自社の工場や物流センターから自社の製品を出しており、まず荷待ちの記録と呼び出しを始めたい → バースナビ
- 他社のシステムを入れているが、実際は受付と呼び出ししか使っていない → バースナビ。差額は月20,000円
すでに他社のシステムが入っている場合
受付と呼び出しだけの使い方をしているなら、入れ替えを検討する価値があります。使っている機能が少ないほど、払っている差額がそのまま損になります。
月額30,000円のサービスからバースナビに替えると、差額は月20,000円です。1年で240,000円、5年で1,200,000円になります。初期費用0円と2ヶ月の無料期間を足すと、初年度の差はさらに開きます。
乗り換えの手間は、拠点とバースを登録し直すだけです。バースナビは基幹システムとの連携機能を持たないため、外す必要のある接続がありません。過去の受付記録はそのまま引き継げませんが、荷待ちの記録は期間ごとに集計して使うものなので、切り替えた時点から取り直せば足ります。
浮いた分を人件費に戻すか、荷役の改善に回すか。年240,000円は、その判断ができる金額です。
月額30,000円は telesa-reserve の公開価格、および MOVO Berth の「月額3万円から」という下限表記に基づく金額です(2026-08-06時点)。他社の初期費用は非公開または要問合せのため、差額の計算には含めていません。実際の差額はご契約中のプランによって変わります。
バースナビにできないこと
電話とSMSによる呼び出しに対応していないこと、拠点をまたぐ横断分析と基幹システムとの API連携が提供範囲外であること、そして導入実績がまだ無いこと。この3点はバースナビのページに理由まで書いています。比較検討の材料としてお読みください。
よくある質問
- バース予約システムの料金相場はいくらですか?
- 公開されている範囲では、1拠点あたり月額10,000円〜30,000円台です。価格を公開していないサービスもあり、複数拠点の場合は個別見積となることが一般的です。
- なぜバースナビだけ価格が低いのですか?
- 倉庫向けの利用料だけで収益を得る設計ではないためです。事業の本体はドライバー向けLINEミニアプリ「Driver's」で、倉庫にご利用いただくことで集まるドライバー基盤が収益源になります。この関係は運営者情報のページに書いています。
- ドライバーにアプリのインストールをお願いする必要はありますか?
- 主要サービスはいずれも不要です。MOVO Berthはブラウザ受付とQR受付(専用アプリは任意)、TruckCALLはLINE公式アカウント、telesa-reserveはブラウザ、バースナビはLINEミニアプリで、それぞれインストールなしで利用できます。違いは「どこで完結するか」で、バースナビはLINE上で完結します。
- 他社のシステムから乗り換えられますか?
- 受付と呼び出しだけの使い方であれば可能です。バースナビは基幹システムとの連携機能を持たないため、外す必要のある接続がありません。設定は拠点とバースの登録だけです。過去の受付記録はそのまま引き継げないため、切り替えた時点から取り直していただくことになります。月額30,000円のサービスからの入れ替えであれば、差額は年240,000円です。
- ガラケーのドライバーが多いのですが、対応できますか?
- 自動音声やSMSでの呼び出しが必要な場合は、MOVO BerthまたはTruckCALLをご検討ください。バースナビはこれらの呼出手段を持っておらず、倉庫側での代行登録による運用になります。